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アルコール依存症

アルコール依存症について(厚労省による定義)

アルコール依存症をひとことでいうと、「大切にしていた家族、仕事、趣味などよりも飲酒をはるかに優先させる状態」です。具体的には、飲酒のコントロールができない、離脱症状がみられる、健康問題等の原因が飲酒とわかっていながら断酒ができない、などの症状が認められます。確定診断はICD-10診断ガイドラインに従います。診断ガイドラインは下記の通りです。表の中で、2の典型は連続飲酒です。4は酩酊効果を得るための量が以前より明らかに増えているか、または、同じ量では効果が明らかに下がっている場合です。6では、本人が有害性に気づいているにもかかわらず飲み続けていることを確認します。なお、以前、慢性アルコール中毒、アルコール症、アルコール嗜癖などという用語が使われていたこともあります。

アルコール依存症(alcohol dependence syndrome)のICD-10診断ガイドライン

過去1年間に以下の項目のうち3項目以上が同時に1ヶ月以上続いたか、または繰り返し出現した場合

  • 1. 飲酒したいという強い欲望あるいは強迫感
  • 2. 飲酒の開始、終了、あるいは飲酒量に関して行動をコントロールすることが困難
  • 3. 禁酒あるいは減酒したときの離脱症状
  • 4. 耐性の証拠(酒量を増やさないと効果が得られなくなる)
  • 5. 飲酒に代わる楽しみや興味を無視、飲酒せざるをえない時間やその効果からの回復に要する時間が延長
  • 6. 明らかに有害な結果が起きているにもかかわらず飲酒を続ける

院内アルコール例会について

<対象となる方>
アルコールの問題をお持ちの方
アルコールの問題をお持ちの方を支えるご家族

- 断酒の誓い -

  • 一.私たちは酒に対して無力であり、自分ひとりの力だけではどうにもならなかったことを認めます。
  • 一.私たちは断酒例会に出席し、自分を率直に語ります。
  • 一.私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます。
  • 一.私たちは自分を改革する努力をし、新しい人生を創ります。
  • 一.私たちは家族はもとより、迷惑をかけた人たちに償いをします。
  • 一.私たちは断酒の歓びを、酒害に悩む人たちにつたえます。

- 心の誓い -

私は酒害から回復するため、断酒会に入会しました。

これからは例会に出席して酒を断ち、新しい自分をつくる努力をいたします。

多くの仲間が立ち直っているのに私が立ち直れないはずはありません。

私も完全に酒を止めることができます。

私は心の奥底から、酒のない人生を生きることを誓います。

【日程】
毎週火曜日(祝祭日を除く)14:00~15:00

初診時のご案内

初めて当院を受診される方はケースワーカー(相談員)にお電話にてお問い合わせしていただけますようお願い申し上げます。